移動にこだわっています -初めて行く街-

(5月から下書きに入れていたものを今更公開しています、軽めの記事です。)

みなさん、初めて行くところに対して、何か心がけていることってありますか?

車で偶然通り過ぎる街とかのレベルだと“そんなこといちいち気にしてられない!”なんて言う人もいるかもしれませんが、地理,地図界隈の人たちのように衛星都市や地方都市にしょっちゅう行って街を見ることが目的だと、この問題にぶち当たるかもしれません。

私が初めてその街を訪れるとき(特に一人旅のときに)、そういえばやっているなと気づいた、心がけ、大切にしたいことを紹介します。というより、コロナ前までの自分の移動で意識していたのはなんなのか振り返る感じか…。

意識してること① 窓側の席を予約する/基本窓の外を見る

どの公共交通を利用していてもこれは意識してやっていると思います。この景色の次にはこの景色が見えるんだ、という体験が重要なんです。景色が連続していることに、安心感を覚えます。スピードが比較的ゆっくりな乗り物、例えば路線バスでは特に意識していますね。この曲がり角までは道路の幅が広いなとか、川との距離感はこのくらいかとか、個人商店が増えてきたなとか、具体的な街の変化に気づくことができます。

18きっぱーは多分よく見る

一方で速い乗り物、特に飛行機に乗っているときなんかはそういう細かい違いというよりも、“googlemapとかで見ている地図が本当にあっているのか確かめる作業”に近いことをしています。愛知県の上あたりを飛ぶ時には、「渥美半島から伊勢志摩に繋がる中央構造線がちゃんと見えるな」とか、「ということはその後にはその直線上に徳島の鳴門が見えるはずだ、あ、よかった、ちゃんとあった」というような感覚です。長い距離を、普段慣れているスピード感よりも速い乗り物に乗ると明らかに距離感がバグるので、これによって安心感を得ています。似た感覚の人も多いんじゃないでしょうか。

意識してること② できる限り経路は重複しないようにする

これはやりすぎな気もしますが…(一度水に使って汚いですがお許しください)

1回の旅行で、同じ経路をできる限り辿らないようにすることも多かったです。同地点に戻るとしても、利用する交通手段を変えるとかの工夫をします。在来線を使ったら今度は高速バスとか。景色と記憶を一対一で対応させたいという意識です。「○年○月○日にここを通った、そのとき自分は△△に行こうとしていて、□□を考えていた」みたいに、見ていた景色とそのとき考えていたことを結びつけます。これを2回以上やってしまうと、いつ行ったんだかわからなくなったりするんですね。そのためにも旅行記のようなものをつけたり皆に話すことで記憶を定着させたりするのも方法の一つです。あえて何度も通ったりもしますが稀かも。結果として一筆書きみたいになるのが面白いです。そんな厳密には考えてないですよ…

意識してること③ 夜の移動には意外に慎重になる

ここまで読んでいただくとなんとなくわかっていただけると思いますが、景色を楽しむとか連続性を重視するという意味では、夜の移動に積極的になれなくなります。もちろん、夜行列車の雰囲気とか夜行バスの雰囲気、夜の駅・SAでの時間を楽しんだりするし単純に(特に夜行バスなんか)安さもあって使うのですが、そういうとき以外では積極的には使わないですかね。


移動するって何?

これらの話で共通して見えるのは、連続性を重要視しているということです。確かに自分がいまそこにいるというのを実感するために、普段いる街の景色との心理的な距離感を引き離さない工夫をしているんです。

それが一度できて納得できるようになると、今度は、その距離感を楽しもうと言うことになります。そうして初めて、郷愁(遠く離れた故郷・慣れ親しんだ場所への独特の感情)について深く考えられるようになると思います。

東京からそれほど遠くないところに住んでいると言うのもあり、こういう捉え方をしていると、日本の中の東京に自覚的になります。東京が中心であるということに気づくわけです。正確には、東京のそばに住んでいる人にとって有利な物の考え方が身についてしまう。ただ、それが「地域を捉える活動の全て」ではありません。「日本の中のその街」という捉え方も必要だし、それに加えて、「ある地方(地域区分)のなかのその街」という、一段細かい捉え方の重要性に気づくことになります。

そうして、今度はもう少し細分化して見ていこうということになります。そこで(私の中で勝手に)登場するのが、三大都市や広域中心都市という概念です。ですから、そこまでの移動には今度はこだわりがなくても良いことになります。第二段階といいましょうか。

三大都市,広域中心都市までは最速の手段も使う

そうして、細かく地域性を捉えようというときは、これらの都市には新幹線あるいは飛行機も使っていいことにしています。それぞれの地方の中枢になる都市ということですね。その隣の都道府県に用があるときなんかは最寄りの↑の都市まで夜行バスなり飛行機なりを使って行くことが多いです。単純に新幹線は高いので使うことは年に1回程度…それも、山陽新幹線の新大阪-博多に設定されている格安きっぷを利用するくらいです。


パッと思いついたのでこういうレベルでしょうか。

そうやって地域に入らせてもらった上で、やっぱり人と会って話すことが楽しいですよね。そのためのルーティーンみたいなものなのかもしれません。今日はここまで〜。

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