御茶ノ水ソラシティにて展示をしています
この、「どこか」名義ではないのですが、中の兒玉真太郎が展示をしております。東京のどまんなか、御茶ノ水駅から徒歩2,3分の御茶ノ水ソラシティにあるKS46Wallというスペースです。27枚の60型ディスプレイを連動させて表現しております。これまで撮影していた200枚近くの東京(都とは限らない)の写真を再構成。5分弱の作品に仕上げました。
1.この展示の経緯
この展示に至った意識は、京都でdokoka vol.1を作ったときのそれに近いです。用途が限定されていく、隙間がなくなっていくような気がする街の中に、かつてそれを(意図的でも無意識でも)自ら生み出していた人たちがいた、特に戦後のそういった痕跡は、まだ意識すれば発見できるということをこの1年で実感しました。
場所を生み出すというのは、クリエイターやアーティストに限ったものだと思われがちかもしれません。「空間に意味づけをする」と言ってみると、大都市であるがゆえ、ここに当たり前のように働き学びに来る人たちによるものだとも解釈できます。もちろん都市計画によって地域それぞれの役割は多少定められますが、オフィスや事務所、店舗の一つ一つは提供する側-される側がいて成立するものです。今回の展示では、主に戦後高度成長期以降、(ここは私なりのになりますが)東京らしさを感じた場所を撮影してきました。
オリンピックを終えたら東京の求心力は弱まるのではないかと言われたり、現に今年は転出者が転入者を上回ったりと、(私としてはここ5,6年が無理やり資金を投入した期間だったように見え、空回り状態じゃないかと感じましたが)このままだと、そんなに明るい訳ではない未来がやってくるだろうと思います。それは認識しつつも、ここまでの東京は整理しようと、その具体的事例のひとつひとつに、個人レベルで目の前のことをよくしていく方法があるのではないかと思っています。
ユーミン(「瞳を閉じて」)に関する文章のスタンスもそうなんですが、個人のエピソードを記述することに注力しているつもりでございます。知り合いでも見知らぬ人でも、小さなエピソードを残していくことはなんとなく私の役割かなと思っています。
今後は、そういった話を持ち寄る場所もつくっても良いかなと思ってます。
会場への行き方
御茶ノ水駅から歩いてすぐのところにあります、ワテラスを目指してあるいていくと、途中ソラシティの壁沿いにあるので見つけやすいかもしれません。
通路にある上に外ですので換気も抜群です。お散歩ついでにぜひご覧くださいませ。